悪性高熱症患者の管理に関するガイドライン 2016

2.このガイドラインの基本理念

 多くの麻酔科医にとって,MH は日々の麻酔診療の中でも,まれにしか遭遇しない疾患である. しかしその病態は,発症してからの進行が極めて早いため,迅速に適切な対処がなされないと不 幸な転帰をたどる.従って日頃から,(1) MH に対する適切な知識を整理し,(2) 麻酔環境を整え,(3) 外科系医師や手術スタッフとの連携を図り,(4) 短期間に集中治療が行われるようにして おく必要がある.早期診断とダントロレン投与による治療が予後を大きく左右するため,本ガイドラ インでは MH の確定診断を待たず,疑わしい場合にはダントロレン投与を開始することを推奨する. 特に,治療開始と継続の根拠を代謝亢進と高熱症状に集約させ,治療アルゴリズムを単純化, 明瞭化した点に特徴がある.ここでは MH の治療を行う上での基本事項,説明,注意すべき諸 点を述べる.なお PMH についても早期診断とダントロレン投与による治療に言及している.

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