分娩施設が集約化した諸外国と異なり小規模な分娩施設が多い我が国では、現在でも帝王切開の約40%と無痛分娩の約80%の麻酔管理が産婦人科医により行われています。しかし今後は妊婦の高齢化や合併症を持つ妊婦の増加などに伴い、周産期により高度な麻酔管理や集中治療が必要とされる機会が増えることが予測されています。また無痛分娩の増加に伴い事故の報道も散見されるようになっていることから、無痛分娩にも麻酔科医がより積極的に関与してより質の高い疼痛管理を行いつつ安全性を担保することが社会から求められています。さらには医学の進歩に伴い新しい胎児治療や新生児治療の増加も予測されており、この分野でも麻酔科医の積極的な貢献が必要とされています。もちろん生殖医療に関する麻酔管理も本来であれば麻酔科医が管理すべきです。
このように周産期医療の現場からは、麻酔管理や集中治療やペインクリニックに長けた麻酔科医への期待は高まる一方ですが、周産期医療の対象となる妊産婦、褥婦、胎児、新生児に安全で質の高い周産期麻酔を提供するためには、麻酔科医自身も周産期麻酔に関する知識を深め経験を蓄積することが求められています。しかし我が国では分娩の集約化が遅れており、また周産期医療のシステムも地域により大きく異なるため、個々の施設でこれを達成するのは容易ではありません。このような状況を鑑み、我々は全国的な周産期麻酔科学の情報発信と連携の拠点として、日本周産期麻酔科学会の設立を目指します。
令和元年12月13日
山内正憲 谷口巧 鈴木康之 角倉弘行
廣瀬宗孝 萬知子 森松博史 藤野祐士
佐和貞治 山浦健 白神豪太郎 大瀧千代
発起人
枝長充隆 廣田和美 川前金幸 山内正憲
竹内護 村川雅洋 濱口眞輔 稲田英一
山口重樹 池田健彦 岡本浩嗣 馬場洋
鈴木武志 坂本三樹 齋藤繁 上園晶一
松田祐典 大島正行 田中誠 鈴木孝浩
高木俊一 坊垣昌彦 井関雅子 岡田尚子
近江貞子 浅井隆 柿沼孝泰 内田篤治郎
櫻井康良 長坂安子 落合亮一 佐藤暢一
萬知子 鈴木康之 角倉弘行 高橋完
藤原祥裕 大原玲子 佐藤正規 西田修
安藤和夫 田辺瀬良美 角倉弘行 中島芳樹
亀井政孝 西脇公俊 成瀬智 秋永智永子
小森万希子 横山正尚 重見研司 山崎光章
佐和貞治 谷口巧 福田和彦 川口昌彦
川股知之 狩谷伸亨 竹内宗之 西川精宣
橘一也 藤野祐士 大瀧千代 上山博史
北川裕利 内藤嘉之 魚川礼子 南敏明
福光一夫 上林卓彦 廣瀬宗孝 森松博史
萬家俊博 稲垣喜三 山浦健 上村裕一
水野圭一郎 稲垣喜三 中塚秀輝 齊藤洋司
田中克哉 原哲也 白神豪太郎 松本美志也
堤保夫 坂口嘉郎 北野敬明 恒吉勇男
垣花学 大橋弥生 秋吉浩三郎
枝長充隆 廣田和美 川前金幸 山内正憲 竹内護 村川雅洋 濱口眞輔
稲田英一 山口重樹 池田健彦 岡本浩嗣 馬場洋 鈴木武志 坂本三樹
齋藤繁 上園晶一 松田祐典 大島正行 田中誠 鈴木孝浩 高木俊一
坊垣昌彦 井関雅子 岡田尚子 近江貞子 浅井隆 柿沼孝泰 内田篤治郎
櫻井康良 長坂安子 落合亮一 佐藤暢一 萬知子 鈴木康之 角倉弘行
高橋完 藤原祥裕 大原玲子 佐藤正規 西田修 安藤和夫 田辺瀬良美
角倉弘行 中島芳樹 亀井政孝 西脇公俊 成瀬智 秋永智永子 小森万希子
横山正尚 重見研司 山崎光章 佐和貞治 谷口巧 福田和彦 川口昌彦
川股知之 狩谷伸亨 竹内宗之 西川精宣 橘一也 藤野祐士 大瀧千代
上山博史 北川裕利 内藤嘉之 魚川礼子 南敏明 福光一夫 上林卓彦
廣瀬宗孝 森松博史 萬家俊博 稲垣喜三 山浦健 上村裕一 水野圭一郎
稲垣喜三 中塚秀輝 齊藤洋司 田中克哉 原哲也 白神豪太郎 松本美志也
堤保夫 坂口嘉郎 北野敬明 恒吉勇男 垣花学 大橋弥生 秋吉浩三郎